禅と茶の集い

みをただし いきをととのえ すわるとき そのみ そのまま みな ほとけなり

ラグビーのスクラム 「禅と茶の集い」だより(87)

今日(2015年10月9日)は、第2週なので7時から2炷香(45分×2回)の坐禅です。

7時から数人で坐禅をしていたところ、部屋の入り口から人が入ってくる気配がしました。
この会では、途中から入ってくるのもOKなので、誰かが来たのだろうと思っていましたが、なかなか坐禅をしている和室に人が入ってきません。
もしやと思い、坐を立って入り口に行ってみると二人の女性がいました。
初めての人でした。静坐中の部屋を覗いても、みんな黙って坐禅をしているので、なかなか声はかけにくいと思います
房総坐禅道場のHPを見て、直接会場に行ってみようと思って来られたそうです。

別室で坐禅の仕方の基本をざっと説明して、早速実践してもらいました。
何しろやってみなければどんなものだか分かりません。
今日はお茶の時間もないので、あまり話すこともできずにいきなり坐禅でした。

1回目の坐禅では残りの時間が10分くらいだったので足は痛くなかったそうですが、次の坐禅は45分だったので、会長の登坂さんと相談して、2回に分けて、20分の坐禅を2回体験してもらいました。
静かに自分を見つめてみたいということが目的だということでしたが、少し続けてきていただきたいと思います。
 
さて、話題は変わってラグビーの話です。
今、ラグビーワールドカップが英国で開催中です。日本は南アフリカを破るという奇跡的な勝利をあげました。そのせいもあって連日ラグビーに関する報道が続いています。オールドファンとしては、うれしいやら信じられないやら。
ぜひ多くの人にラグビーの面白さを分かってもらいたいと思います。
試合を見れば必ず出てくるのが、スクラムです。日常でも、「皆でスクラムを組んで頑張ろう」などと言う言葉も聞かれますが、そこに注目してください。

大男が8人でがっちり組んで押し合うわけですが、そのときの姿勢が重要です。
背中を丸めて組むというイメージがあるのではないかと思いますが、実は背筋をまっすぐ伸ばして組むことが大切なのです。そうしないと8人の押す方向もばらばらになり前へ押すという力も弱くなってしまうのです。8人の背中が一枚の板のようになって、同じベクトルで押す。日本代表は体格では劣りますが、足の運びやひざの角度まですべて計算しつくされたスクラムを組み、体重で何十キロも上回る相手を押しています。

何事も姿勢が大切ですね。
坐禅で指導している背筋を伸ばすということと全く同じです。
それと、ラグビーでは勇気が必要です。190cm、120キロという巨漢が全速力で走ってくるのに対し、ひざ下めがけて果敢にタックルをする姿は感動ものです。ちなみに日本代表は、ブレイブ・ブロッサムといわれています。
実は坐禅でも勇気が必要なのです。これは大勇猛心といわれています。ちんまり坐っているのではなかなか先に進めません。

自分で書いてみて改めて思いましたが、何事も根底には共通のものがあるのですね。
ラグビーネタを書き出すときりがないので、今日はこれくらいにします。
ラグビー日本代表は、ベスト8(世界のベスト8ですよ)を目指して、12日の早朝(午前4時)にアメリカと決戦に臨みます。
皆さん応援しましょう。
 
来週(2015年10月16日)の禅と茶の集いは、コミュニティセンター祭のためお休みです。
次回は、2015年10月23日(金)、午後7時から坐禅
8時からは、大田先生の坐禅ワークショップです。
途中からの参加も歓迎します。
 
義存 合掌