禅と茶の集い

みをただし いきをととのえ すわるとき そのみ そのまま みな ほとけなり

新年早速の新到者 「禅と茶の集い」だより(97)

少し遅くなりましたが、あけましておめでとうございます。
 
今日(2016年1月8日)は今年最初の例会です。
2週目なので、7時から2炷香(45分×2回)の坐禅(静坐)です。
7時少し前に会場に着き準備をしていると、「あの、初めてなんですけど」とスーツ姿の若者が部屋を訪ねて来てくれました。
 
新年早々新到者がいるとはなかなかいい出足だと、にやっとしてしまいました。
聞いてみると、坐禅には以前から興味があり、3ヶ月ほど前には東京の擇木道場の金曜の夜の坐禅会に参加したとのこと。
 
まあ、場所は違いますがリピーターさんですね。
どんな形でも、坐禅に縁があり、それを続けていくことが大事だと思います。
今は、全国各地に、多分欧米でも色々なところに坐禅をできる場所はあるようです。
日本でも大きな流れでは曹洞宗臨済宗があるように、それぞれの道場で家風があるとは思います。
時代や場所によっていろいろな変遷もあるでしょう。
 
でも、当たり前の話ですが、坐禅坐禅をすることが基本です。
書物の中の禅は、頭の中だけのものです。
体感しないと坐禅は絶対に分かりません。
 
一度経験があるということだったのですが、復習の意味もあるので坐禅の仕方を説明しました。
 
ちょっと気になったのが、スーツのままで坐ってズボンがしわくちゃにならないかということでした。
特に最近のスーツは細めのものが流行っているようで、坐禅を組んでもらうともものところがパンパンに張ってしまいます。
 
私は作務衣を愛用していますが、坐禅をするのには少しゆったりめのズボン(あまりつるつる滑らない綿のものがよい)かジャージのようなものがいいでしょう。
さて、彼の坐相ですが、背筋がよく伸びていて素晴らしいものでした。
最初の指導者がよかったのでしょう。
 
禅と茶の集いに初めて参加して、いきなり45分の坐禅はかなりきつかったと思います。
途中で2回くらい足を組み替えましたが、大変よく頑張っていました。
こういう若者が来ると、私達も励まされます。
是非、続けて参加していただきたいと思います。
 
来週、2016年1月15日は、初釜で濃茶を味わうことができます。
7時過ぎ頃までに来ればお茶の時間にも十分間に合います。
坐禅は8時頃から始まります。
途中からの参加も大丈夫です。
ゆったりめのズボンできてください。
お待ちしています。
 
義存 合掌