5月よりご紹介している臨青僧(臨済宗青年僧の会)のオンライン坐禅会ですが,その表看板とも言うべき方が東光寺の横山友宏和尚さんがほぼ毎朝7:30から行っている「子供坐禅会」ではないでしょうか?
横山和尚さんは元々,中学校の理科の先生でもいらっしゃることからか少年少女への坐禅普及に熱心でいらっしゃり,子供にとってもわかりやすい法話やイラストを用いた説明などとても工夫されてます。
このクオリティを連日続けられる引き出しの多さに感動します。(イラストは奥様のまめこさんの内助の功のようです)
何せ「子供坐禅会」だからオジサンはお呼びでないだろうと遠慮しながらも時々,こっそりと顔だしせずに参加させていただいてました。
横山和尚さんが大人の方も大歓迎ですと度々呼び掛けていただいているのを耳にして,ついに先月頃から顔出ししながらお邪魔してました。
そして今朝,久しぶりに参加させていただいたらビックリ!
なんと本物の子供坐禅会会場が画面に広がっているではないですか。
東光寺さんでは8/1から「夏休み子供坐禅会」を開催されていてその実際の会場からの生配信となっておりました。
ちょうど20畳くらいの大和室に座布団と尻あてが並び,その和室の入り口から見学させていただいているような感じで,和尚さんの姿は奥に見えるというオンライン坐禅会としては珍しいアングルです。
15分の坐禅2回の間に,昨年から般若心経のやさしい解説をされていたそうで今朝がなんと最終回「菩提薩婆訶」を取り上げられ,「そのままでいいんだよ。」と優しく語りかけられてました。
明日からは昔話を題材にお話があるそうでこちらも愉しみです。
2回目の坐禅の後,しっかりと般若心経と坐禅和讃の読経もします。
なので子供坐禅会とはいえ本格的な坐禅会であり,毎日これだけの人たちが集まるのも地元の人たちから信頼されているからでしょうね。
読経というと普通の坐禅会ではオジサン達が圧倒的に多いので,男性の野太い低い声のイメージですが,東光寺の坐禅会は小学生達の声が響き,どこぞの合唱団と聞こえそうなくらい澄んだ高いお経でこれを聞くだけで心が洗われたような気がします。
キリスト教教会で,子供たちの讃美歌隊があるのが納得できるような気さえいたしました。
しかしさすが白隠禅師のおひざ元,静岡や愛知は坐禅会が地元にしっかりと根付いてますね。夏休みのラジオ体操のように坐禅会に参加する子供,それを見守る親たちからの信頼などなど他府県からしたら驚くような光景が残っているんですね。うらやましい限りです。
そしてなにより横山和尚さんが一番幸せそうなのが印象的でした。(Ym)