禅と茶の集い

みをただし いきをととのえ すわるとき そのみ そのまま みな ほとけなり

宝樹院だより(9)坐禅会で唱えるお経

今年最初の宝樹院茶話会は1月30日に開催となりました。

通算で第6回目となる加藤泰惇副住職によるお話です。

 

今回のテーマはタイトルにあるように「坐禅会で唱えるお経」について丁寧な解説をしていただき質疑を合わせると1時間半にも及ぶ大茶話会?となりました。

 

いつもながら入念な資料を作成いただき,図解資料まで配布いただいての贅沢なご講義となりました。

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宝樹院の坐禅会でいつもお唱え,お聞きしている「開経偈」「般若心経」「本尊略回向」「四弘誓願文」のお話なのでとても身近に感じ,そして改めてお話を伺うと勝手に解釈していたり,知った気になっていたりする点が多々ありとても勉強になりました。

 

ご講義の締めくくりには

お経の意味を知ったら知ったで良し

もし訳文が大事だと考え,お経に集中出来なければ本末転倒

覚えなくても大丈夫

とのご意見を仰られておりました。

 

以前に坐禅会の先輩からお聞きした話でまだ覚えていることに「お経は暗記するものじゃない。毎回しっかりとお経本を掲げて目で見て,声を出し,耳で聞くものなんだよ」というものでした。

 

紀元前から続くお釈迦さまの教えを時代を超えて繋いできたお経。見ても,聴いても,そして唱えても本当に清々しい気持ちになります。

ちなみに私は「かいきょうげー」の第一声の響きがとても好きです。

特に泰惇和尚さんのは絶品ですので,下記のポッドキャスト後半をぜひともお聞きくださいませ。もちろん生読経をお聞きになりたい方は宝樹院坐禅会にご参加ください。

18分以降のサービストラックに開経偈,般若心経が収録されてます。

 

宝樹院ホームページ