旧年中は禅茶ブログをご愛顧いただき誠にありがとうございました。
新型肺炎の猛威を受けて,当たり前の大切さ,人との距離を痛感した一年となりましたが,ネット世界ではSNSやユーチューブを介しての繋がりが一気に加速したようです。
ご案内の通り「禅と茶の集い」も3か月の休止期間を含め,千葉中央コミュニティセンターでの活動はいろんな制約を設けながら細々と繋いでいますが,ネットでのブログ投稿は例年の数倍もの投稿量で,円覚寺はもとよりイギリスのkokoさんの坐禅会と繋がったり,佐倉の宝樹院や,静岡の東光寺坐禅会のご紹介とさまざまな話題をご紹介でき嬉しい限りです。
元旦にあたり,天皇皇后両陛下よりビデオメッセージがありましたが,心に沁みるお言葉でありました。
<前略>
私たち人類は、これまでいくども恐ろしい疫病や大きな自然災害に見舞われてきました。
しかしその度に団結力と忍耐をもって、それらの試練を乗り越えてきたものと思います。
今、この難局にあって人々が将来への確固たる希望を胸に、安心して暮らせる日が必ずや遠くない将来に来ることを信じ、皆が互いに思いやりを持って助け合い、支え合いながら進んで行くことを心から願っています。
<後略>
また先ほど拝聴した円覚寺の横田管長の新年のご挨拶は坂村真民先生の詩の朗読から始まりました。
鳥は飛ばねばならぬ 坂村真民
<前略>
一寸先は闇ではなく
光であることを知らねばならぬ
新しい年を迎えた日の朝
わたしに与えられた命題
鳥は飛ばねばならぬ
人は生きねばならぬ
【新年のご挨拶:令和3年】| 臨済宗円覚寺派管長 横田南嶺老師
2つのお話は相通じており「冷静な判断をしながら周囲の方々共に明るく生きていきましょう」という命題をご提示いただけたことと思いました。
最後によく新春のお茶席にかけられると聞いております「松樹千年翠」を朝比奈宗源老師の色紙でご紹介し,当ブログの令和3年最初のご挨拶とさせていただきます。