ここのところさわやかな秋晴れが続いています。
今日(2015年11月6日)は第1週なので6時から読書会でスタートしました。
先週からの続きで「美しい日本の私」を読みました。
先週は、冒頭の道元禅師の「本来の面目」と題する歌
春は花夏ほととぎす秋は月
冬雪さえて冷しかりけり
の感想で、話が終わってしまいました。
雲を出でて我にともなふ冬の月
風や身にしむ雪や冷たき
からです。
皆さんは日常を振り返ってみて、最近月をじっくり見たことはありますか。
私は、先日テレビのニュースでスーパームーンが見られるという話を聞いて夜空を見上げましたが、久しぶりのことでした。
ああ、月ってこんなに明るいものだったのか、月影がこんなにはっきり見えるものなのかと思いました。
昔、街灯がないときには、月の明かりを頼りに道を歩いたわけですね。
明恵上人の歌の紹介が続きます。
山の端にわれも入りなむ月も入れ
夜な夜なごとにまた友とせむ
隈もなく澄める心の輝けば
我が光とや月思ふらむ
これは各自で味わうしかないのでしょうが、本文では、
いはゆる「月を友とする」よりも月に親しく、月を見る我が月になり、我に見られる月が我になり自然に没入、自然と合一しています。
と解説しています。
非常に禅的というか禅の世界そのものですね。
各自の月に対する感想の話はお茶の時間まで続きました。
今日は、禅カフェと題して、カステラを食べながら紅茶を頂いたので話が盛り上がりました。
うちの娘達にもたまにはスマホではなく、月を友とする時間を持ってもらいたいものです。
来週2015年11月13日は、7時から2炷香(45分×2回)の坐禅(座禅、静坐)。
いつもは、第4週の大田先生の禅ワークショップが第3週の20日になっているのでご注意ください。
お待ちしています。
義存 合掌