禅と茶の集い

みをただし いきをととのえ すわるとき そのみ そのまま みな ほとけなり

アメリカからのお客様「禅と茶の集い」(212)

記録者・栗田
1.はじめに
 第三金曜日は、読書会と呈茶があり、ブログも私が担当いたしております。
 本日の例会を開催するにあたって、「外国人の女性が来てるよ!」との伝言が伝えられました。
 さて、私の知る限りでは、外国の人が来られての読書会・呈茶は初めての経験です。
 名前は、Kさんとしておきますが、名字は日本名です。中高年の女性ですが、なんと、博士論文を「英 一蝶(はなぶさ いっちょう)」について書いたと言う博識の方で、日本語を話すことも読書会の「禅と対話する」を読むことも、不自由していないようでした。そんな頼もしい方を交えての金曜例会がスタートしたのです。

2.読書の時間
 「禅と対話する」の「禅の伝法と布教について」の項を輪読しました。今日は、布教と言う事で、禅の布教は、「一個半個を鍛える、来るものは拒まず、去る者は追わず」と言っているわけで、どうも他の宗教と比較して違いが際立っていると思われるのですが、Kさんにそのあたりを聞いてみました。彼女の禅に対する考え方は、どうも今はやりのマインドフルネスとは対照的で、「音楽やイメージを使ったマインドフルネスは、違う、むしろ邪魔でいらない。」というのです。そして座禅より禅そのものだけで良いと言っておりました。私には、なんとなく、分かったような分からないところがあるんですが、彼女は、曹洞禅を体験してこられたとのことで、只管打坐を前提として言っているのかなと思ったしだいです。
 そんなことで、今日は、国際的な雰囲気のもと、江戸時代・元禄文化の画家「英 一蝶」にも通じる彼女を交えての話は、大変興味深いものとなりました。

3.呈茶
本日の抹茶はいつもの「鶴聖」、茶菓子は餡子の入っていない「くるみ餅」です。くるみ餅は、餡の入っていない分、食べるのには、喉につかえないよう、充分に注意して食べて頂きたい旨お伝えしました。
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そして茶花ですが、時節がらの、まさに秋の風情を一杯にした草花を用意致しました。
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4.静坐
 静坐ですが、助警がIさんで、Kさんの坐そうは、どうかといいますと、日本坐で、脚も長いので、「もう少し、座布団を高くしたらどうですか。」とのアドバイスを行っておりました。

5.おわりに
 本日は、総勢9名でした。
Kさんが加わって、国際色豊かな、禅風景が味わえたかなと思っております。
 今後、我が「禅と茶の集い」も、多様性の時代を迎え、様々な人々との禅交流の場となっていくのかなと、将来が楽しみな思いと、又禅本来の姿は変わらないであろうという想いが交錯しております。
 
 さて、来週は、第4週で午後6時から静坐で、その後、太田先生によるワークショップとなってます。
 また、1012日金曜日は、「千葉コミュニティセンターまつり」があり、お休みですのでご注意ください。