禅と茶の集い

みをただし いきをととのえ すわるとき そのみ そのまま みな ほとけなり

禅修行の階梯を考える(13) 「禅と茶の集い」便り(213)

ここ数日はぐーっと気温も下がり、秋らしくなってきました。
みなさんは季節の変わり目で体調崩していませんか?
かくゆう私も着る服や布団のチョイスが間違っていたのかここ数日、風邪気味で鼻をぐずぐずしながらの参加となりました。
くしゃみや鼻水が出てると坐禅に集中できないので、風邪薬を飲んでの臨みましたが心配された眠気もなく、あっという間の一柱香でした。
6名くらいで座り始めましたが、終わってみると倍以上の方が座っていらっしゃりびっくりしたほどです。

坐禅から太田先生のワークショップは参加人数が多いこともあり、大和室の同じ会場のままなのですが、掛軸が変わると印象もがらりと変わります。
坐禅の際はいつものように「文殊師利菩薩」の掛軸がかけられましたが、ワークショップの際は釈宗演老師揮毫による一休禅師の遺言とされる掛軸がかけられました。
イメージ 1


(太田先生は時折、こうした秘蔵の品をご持参いただき眼福にもあずかれるので人気です)

書は『朦々(もうもう)として三十年 淡々(たんたん)として三十年、朦々淡々として六十年、末期の糞(くそ)をさらして梵天(ぼんてん)に捧ぐ。』
後半は未掲載ですが「借用申す昨月昨日、返済申す今月今日。借りおきし五つのもの(地水火風空の五大)を四つ(地水火風)返し、本来空に、いまぞもとづく」という辞世の句として知られているそうです。

先月に引き続き無縁の慈悲、有縁の慈悲の講義から開始となります。
十牛図の「忘牛存人」を無縁の慈悲の入口として、それまでの有縁(法縁)の慈悲の修行の在り方を公案修行ではなく、体性感覚を利用した登頂山のガイドマップや印契、歩行、視覚・聴覚の修練を通して体得し味わい、日常生活を使いこなすことの重要性を再三にわたり強調されご講義いただきました。

本日はテキストに沿った詳細な説明というより、これまでのワークショップの総復習であり、かつ、これからの修行階梯のテーマとなる「覚」「気づき」へのプロローグという印象を受けました。
また講義の最後には来月の告知がなされました。
10/26は発声についての実習を交えながらのワークショップ予定だそうです。

次回の禅と茶の集いは10/5第1週なので輪読会、呈茶、坐禅のプログラムで午後6時より開始となります。
そろそろ現在使用中の輪読会テキストが読了となるので、次回のテキスト選定も話し合えればと思っております。
なお再来週10/12はコミュニティ祭り準備のため会場予約できずお休みですのでお間違いなきよう。

それでは、来週金曜!
皆様のご参加キリンの首でお待ちしております。(Y)