台風が来て、今日(7月11日)の例会は中止になるかと思いましたが、午前中に通り過ぎてその後は晴天でした。ただ、台風が南の湿った空気を運んできたようでとても蒸し暑い一日でした。
今日は、7時から静坐の後、懇親会があります。
それだからというわけでもないでしょうが、静坐の開始時刻には10人が坐っていました。
私が、助警(じょけい・姿勢を直す係)をやっているのですが、初心者の方でも、自分の家で少しずつでも静坐をしている方は、姿勢がどんどんよくなってきているのですぐ分かります。
今日の静坐中も、やはり体が少し前傾しすぎていたこと、法界定印の親指が前に出すぎていたことが気になったのでそこを直しました。すると背筋が伸びてあごも引け、ほとんど完璧な姿勢になりました。こちらから見ても美しい姿勢で、しっかり坐れているのが感じられました。
静坐が終わった後で、
「Yさん、今日の後半の姿勢は完璧でしたよ」
というと、Yさんも
「あれほど坐禅に集中できたことはありませんでした。姿勢がいかに大切なものかということが今日初めて分かりました」
と答えてくれました。ここまでくればしめたものです。自分で体感したことは忘れないと思います。この調子で毎日坐ってみてください。
先週の掛け軸でよく読めなかったところがありましたが、皆さんのご協力で読み方が分かりました。
ここにもう一度掛け軸の写真(*)を
「雪消山骨露 ?求月自来」で、?がよく読めませんと書いていましたが、
これは、
「雪消山骨露 池成月自来」でした。
「成」を「求」と誤読していました。お恥ずかしい。
「ゆききえてさんこつあらわる いけなってつきみずからきたる」
(書作品と漢語集より)
さて、意味ですが、前掲書によると
「降り積もっていた雪が消えて山肌が現れた」
「静寂な池には月が自ずと美しく映っている」
ということですが、これを単なる景色としてとらえていては全くの他人事になってしまいます。
雪とは何か、山肌とは何か、月はどこから来てどこにあるのか。
ということを踏まえて味わえたらと思います。
(しっかり解説できる力がないので問いかけでおしまいです)
来週は、午後6時から5階の和室で、読書会・お茶・静坐です。
どうぞおいでください。
義存 合掌