禅と茶の集い

みをただし いきをととのえ すわるとき そのみ そのまま みな ほとけなり

紹介「禅入門」禅僧から学ぶ こころ・修行・歴史

監修なので見逃しておりましたが,大ファンである細川和尚さまが淡交社から「禅入門」という大型本を昨年出されておりました。

 

中を見てビックリ! 淡交ムックということでさすが作法には特にこだわられており,念入りな解説。

例えば粥坐の展鉢や,単布団の準備など一体,誰を読者層に設定しての本なのか?まるで雲水志望者向けじゃないかと思うほど,微に入り細に入り写真解説がなされております。

 

もちろん本文では妙心寺派管長さまや,花園大学教授陣,横田老師の論述・コラムなどもあり読みごたえたっぷりです。

 

横田老師さまが書かれた「今,禅が求められる理由」の中にはマインドフルネスの創始者と言っていいいジョン・カパット・ジン先生に触れたくだりもあり「入り口はどこからでも結構であって,今入ったところを掘り下げてゆけば,きっと深い禅の叡智に触れることができるでありましょう」とくくられております。

 

私自身が一番読み込んだのは「盤珪永琢と不生禅」というコラムで盤珪禅師の頂相を見て改めてこういうお顔の和尚さまであられたのだなぁと思いました。

 

禅入門 禅僧から学ぶこころ・修行・歴史 (淡交ムック)
 

 

淡交社というと裏千家,茶道の本というイメージが強いのですがこれはまごうことなき臨済禅の入門書で大型ムックながらとてもリーズナブルな価格だと思いますのでお勧めいたします。