禅と茶の集い

みをただし いきをととのえ すわるとき そのみ そのまま みな ほとけなり

宝樹院だより(7)新年度の坐禅会

半年ぶりの宝樹院だよりとなってしまいましたが,宝樹院坐禅会はもちろん休むことなく続いております。

 

それどころかホームページにはまだ告知されておりませんが,これまでお休みであった第5週も新しい試みが始めっております。

 

新命住職の泰惇和尚さんが「僧堂生活」「インド日本寺」のスライド映像も交えながらお話しくださるの茶話会が二度ほど開催されております。

 

そして今日は新年度初の法話会として泰祐ご住職より坐禅会の作法について改めてご説明がありました。

 

私も2年近く参加させていただいてはいるものの,丁寧すぎる箇所や,逆に礼に失している箇など改めてお聞きすると,我流になってしまっている所作に気がつかされました。

また「直日」「聖侍」の役位とその意味や,座布団・坐布の向き,お辞儀や焼香の仕方などについても丁寧なご説明がありました。

 

つづいて灌仏会近いということもあり,お釈迦様のご誕生から生老病死を「苦」として捉えた仏教の起りのご法話がありました。

悟りといっても大それたことではなく小さな気づき「自分も生きているんだなぁ」,「ああそうだったか,,」と感じる心の在り方が大切で,坐禅をしながら「生きているんだな」と感じて欲しいと平易な言葉でご説教いただきました。

 

座禅と法話のあとは方丈に移り,ほうじ茶と桜のお饅頭をいただきながらしばし歓談させていただきました。

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宝樹院の坐禅会は掃き清められたお庭に牡丹が咲き始め,近くからウグイスの鳴声が聞こえてくる和やかな春の日を象徴するかのような安寧な坐禅会でした。(Ym)

 

兀年無事坐 こつねんとして無事に 坐れば

春来草自生 春来りて 草自ずから生ず