禅と茶の集い

みをただし いきをととのえ すわるとき そのみ そのまま みな ほとけなり

社会人の禅修行階梯を考える(42)「禅と茶の集い」便り(336)

いよいよ今年最後の禅と茶の集い報告です。

今年もコロナに始まりコロナに終わる,振り回された一年で,禅と茶の集いでも二本柱の1つである呈茶が出来なくなって1半年以上となりました。

それでも畳の部屋そして座布団の上で坐禅できるありがたみを感じつつ,11月からは懇親会も再開できました。

 

さて今年の最後の太田ワークショップですが,会長が所用で来れない中,新しい参加者2名をお迎えしてにぎやかに開催されました。

私が遅れて初参加の友人と一緒に顔を出したころは「真空妙有」の講義の真っ最中でした。

 

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テキストはp63~65までとまずまずの進捗です。

太田先生のテキストは反芻が多いのが特徴で,とても親切でもあるのですが音読していると「お経」のような催眠効果もあったりなかったり。(^▽^)

 

講義の方は大幅ジャンプするのも特徴で,いきなり唯識論で説く「八識」の講義に移ったりもします。

 

講義の終盤は「平常無事」から「現成公案 打畳不下」と馬祖禅,臨済録,碧巌録までと三段跳びのようなジャンプの繰り返しでしたが,太田先生が何かを我々に伝え,残そうとされる気持ちだけははっきりと痛感できました。

ただ残念ながら力量不足の私には半分もその真意を掴むことが出来ず,自宅に帰って復習しております。

 

「現成公案 打畳不下」は碧巌録第32則の垂示として有名だそうで,

十方のあらゆる煩悩・妄想を掃蕩することによってあらゆることが見える千眼が開き、一句によって煩悩・生死の流れを截断・休止して無差別智が開くだろう。

古来禅者達はそのような素晴らしい力量を持ち発揮した。

そのような禅者と生死を共にするようなことができるだろうか。

現実の世界で直面する種々の公案をまとめて処理できないならば、古人のように葛藤に直面するだろう。

という内容です。

来年はp65の続きから1/28にワークショップ予定です。

 

それではみなさん,良いお年をお迎えください。

次回の禅と茶の集いは年明け1月7日(金)18時より輪読会と坐禅となります。

初めての方も大歓迎ですのでお立ち寄りください。(Ym)