禅と茶の集い

みをただし いきをととのえ すわるとき そのみ そのまま みな ほとけなり

宗教超えて鎌倉の鶴岡八幡宮で追悼復興祈願祭ひらかれました

昨日3月11日は忘れもしない東日本大震災があり日本中が震撼したものです。

 

その1か月後に鎌倉では世界的にもまれな祈りの会が開かれました。

仏教と神道キリスト教の3つの宗教が市民を交えて合同の復興祈願祭が開催され,宗教者だけで400人、市民は1万人も参加したそうです。

 

そしてこの活動は翌年より毎年3月11日に開催され続けており、会場は各宗教の持ち回りとして今年(※2022年)は神道鶴岡八幡宮で催されました。

 

参加者は震災の起きた午後2時46分に合わせ全員で1分間黙とう。

神職大祓詞(おおはらえことば)を斉唱し,僧侶は読経,司祭や牧師は聖書を読み上げて一日も早い復興や戦争や災害で亡くなった人々の冥福を祈ったそうです。

 

宗教どころか宗派を超えた行事すらなかなか行えないのに素晴らしいことだと思います。

 

あの日から11年・・・

記憶とは不思議なもので昨日のことさえ忘れていることも多いのに,11年前のあの日のことはかなり詳細に記憶していたりします。

 

午後3時前だったので私の職場の病院ではまだ入院患者さんも多数,リハビリ室にいらっしゃり寒いながらも緊急避難用にドアを開け放してエレベーターが復旧するのを震えながら待っておりました。

 

エアコンの吹き出し口近くの温かい所を探したり,バスタオルを何枚もかけて傍観してもらったりしました。

 

夕方までにはなんとか患者さんを3~5階の病室まで戻せはしました。

自宅に帰るのも公共交通機関がマヒしており,徒歩で帰ったこと覚えております。(Ym)