禅と茶の集い

みをただし いきをととのえ すわるとき そのみ そのまま みな ほとけなり

「禅と茶の集い」便り(361)

7月22日 

30度を超える蒸し暑さで老体には答えます。

参加者も先週と同じ4名でした。 第4週は太田先生のワークショップです。

 

今日は『現代社会人のための禅修行階梯』の「禅修行の場」における修行階梯の第1期です。

修行の場の解説に合わせて「十牛図」や、「見地」「境涯」の説明など盛り沢山で、一度では到底覚えきれません。

 

先生は覚えの悪い生徒の為に、先に進んでも必ず前に戻って思い出させてくれます。

話のなかで、鳩摩羅什(仏典の訳者)の弟子、肇法師の「天地我と同根、万物我と一体」の教えを達磨大師は無視し、「不立文字、教外別伝」としたのは、 悟りは文字や言葉で伝えるものではなく、体験によって悟るものである。

また、宋代では悟りを重視していたが、悟りと気付いたら終わりで、悟りの状態を維持し続けることが正しい。

これが「正念不断相続」であると、説明して いただきました。

 

毎回、中国の経典の解説や、逸話など膨大な資料が頭に入っていて、私たちに 分かり易く説明していただいて、貴重でもったいない時間です。

 

次回のワークショップは8月26日です。

来週7月29日は第5週でお休みですので、お忘れなくお願いします。(It)