禅と茶の集い

みをただし いきをととのえ すわるとき そのみ そのまま みな ほとけなり

禅と茶の集い便り(10) 初の逆輸入

今日(2014年1月17日)は、第3週です。
 
今日からブログに写真をアップすることにしたので、早めにコミュニティセンターに着くとお茶係の大石さんと高貫さんが準備をしていました。

そして茶室には、このブログを見て来たという方がもうお見えになっていました。
自分のブログが役に立って嬉しいやらびっくりしたやら。
 
いつものようにまずは読書会から。
今日読んだところは、「能と歌舞伎は天と地ほども違う」という章です。
 
武道で習う腰の構えや移動の仕方と、能のカマエや足のハコビは本質的に近いものがある。という所にさしかかると、会長の登坂さんがすくっと立ち上がり、柔道も同じでこのような動きがあると実演してくれました。
さすが柔道歴50年近くにもなる達人でわかりやすかったです。
 
能はいろいろなものを削ぎ落とした演者の身体が実在感を持って立っているだけですごいと思わせる「存在の芸術」なのである。
という所では、そこに座っているだけですごいと思わせるような座禅をしたいとおもいました。
 
次はお茶の時間です。今日は初釜でした。
 
掛け軸は、徳富蘇峰の「達磨図」です。
そこには「露堂々」の語が。これについては来週触れます。
 
お茶は、吟風の白。
 
お菓子は、京都成庵の「さわらぎ」でした。
このお菓子は、写真にあるとおり、白、南天大、福寿草と種類があり、それぞれ趣がありました。
 
さて、先週から「禅と茶の集い」に来てくれた高貫(無端)さんをご紹介します。
髙貫さんは10年ほど前に房総座禅道場の日曜静座会に来たことがきっかけで、
その後もずっと修行を続け入門、見性した方です。
「禅と茶の集い」は一般向けの会ですが、この会をきっかけとして房総道場に行くようになり、入門して本格の修行を始めた人は十人以上います。
もちんこれは本人の意思なのでなんら強制するものではありません。
 
面白いのは、房総道場から「禅と茶の集い」に来たのは髙貫さんが初めてだということです。
言わば逆輸入。
髙貫さんは、房総道場でお茶の稽古を始められたのですが、お茶の稽古は月に1回なのでなかなかお点前を覚えられないとのこと。
そこで この会に来てお茶と接する機会を増やすことにしたそうです。
 
「禅と茶の集い」では、房総道場で有楽流のお茶を習っている人が何人もいますのできっと上達するに違いありません。
裏千家表千家で習っている人もいるので違いも分かって面白いかもしれません。
 
私のように何年いてもお茶の稽古には手を出さず、いつも頂いているだけのものもいますが・・・(笑)。
 
近々、高貫さんのお点前でお茶を頂けるのを楽しみにしています。
 
義存