禅と茶の集い

みをただし いきをととのえ すわるとき そのみ そのまま みな ほとけなり

「禅と茶の集い」だより(25)  独坐大雄峰

今日(2014年5月9日)は良い天気だと思っていたら午後から突然豪雨になり、雹も降ったとか。
禅と茶の集いが始まる夕刻にはすっかり天気も回復しいつものメンバーが集まりました。
 
今日は、2炷香(45分×2回)の静座の日です。
仕事帰りの人は少し遅くなってから来ます。
 
今回は先週のお茶の時間に掛けた軸「独坐大雄峰」(どくざだいゆうほう)の意味について紹介します。
と言っても、いつものように「禅語の茶掛 一行物」(芳賀幸四郎著 淡交社)(*)から抜粋して引用させていただきます。

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これは、訓読すれば「独り大雄峰に坐す」となり、「わしは今、ただひとり、この大雄峰にドンと坐っておるわい」という意味である。
しかし、こういうと、眼玉をカッと開き、肩をいからして天下を睥睨(へいげい)している大入道を連想するかもしれないが、それは必ずしも当たらない。 
私の師匠の耕雲庵英山老漢は、「われここに今かくありぬ日なたぼこ」と述懐の句を作っておられるが、それが真の「独坐大雄峰」の境涯である。
いつでも正念、どこでも正念、何をしていても正念、これが禅の奥の院である。その意味で、無限の時間と空間の中で、今、ここに正念で生きている、この厳として確かな事実、これにもまして奇特玄妙かつ尊厳なことが、またとあるであろうか。
 
禅の奥の院といわれても、そこまで行ったことがない私にはまだまだとても味わえません。
 
幸いにも、この軸を生で見ている私達は、その書のかもし出す味わいを自分なりに感じることができてよかったと思います。
 
座禅に興味を持った方は、まず自分で体験することから始めてみましょう。
HPのニュース(第36回禅体験セミナーの案内)ではもう紹介していますが、初心者向けの「禅体験セミナー」が2014年5月30日(金)から6月20日(金)まで、毎週全4回で開催されます。
これは、初心者を対象にしたものですから、初めての方も安心してご参加ください。
 
まだ、ニュースをご覧になっていない方はぜひ日程等をご確認ください。
 
次回の禅と茶の集いは、2014年5月16日(金)、午後6時から5階和室です。
どうぞおいでください。お待ちしています。
 
義存 合掌