禅と茶の集い

みをただし いきをととのえ すわるとき そのみ そのまま みな ほとけなり

家族の理解 禅と茶の集い便り(51)

皆さん明けましておめでとうございます。今年もよろしくお願い申し上げます。
もうお正月気分は抜けていると思いますので、少し遅めの挨拶となってしまいました。
 
今日(2015年1月9日)は、今年初めての例会でした。
例年、初日はお茶の初釜ということで始まることが多いのですが、今年は第2週に当たったためいきなり2炷香(45分×2回)の坐禅でした。
 
寒さが厳しくなっていることもあってか参加者は5名でした。
少人数ではありましたが、しっかり坐った実感がありました。
 
コミュニティセンターから千葉駅まで、昨年の体験教室からずっと続けて参加されている中根さんと話しながら帰りました。
中根さんの生活の中に、金曜の夜は禅と茶の集いに来るということがすっかり定着しているようです。
私が中根さんに、家でも少しずつは坐禅をしていますかと訪ねたところ、毎日ではないものの少しずつやっているとの答えでした。
 
この正月に親戚が集まったときに、中根さんが坐禅を始めたということが話題になったそうです。
家族や親戚の人にも認知されたとにっこり笑って話してくれました。
 
坐禅は、最近テレビや新聞でも取り上げられることが多いので、抵抗感とかはなかったようです。
宗教というよりは、心を落ち着けるための一つの方法というような取り上げられ方が多いので、変な宗教にはまったというようなことはないようです。
 
私自身のことを振り返っても、家族は十分理解してくれていると思います。
まあ、妻と結婚する前から坐禅は続けているし、二人の子供も、小さいときから父親が坐禅をする姿を見ています。
特に子供たちは、小さいときから房総坐禅道場に来て、毎年のように子供禅の会に参加するなどしていましたから禅は身近だと思います。
私が坐禅をしているときは、話しかけても相手にしないのは分かっているのでいい意味で放っておいてくれます。
 
今は家に電話をかけてくる人はあまりいなくなったのですが、以前、私あてに電話がかかってきたときに子供が、「今、父は坐禅中なので電話に出られません」と答えていたのを覚えています。
まあ、風呂に入っていて電話に出られないというのと同じような感覚だったのではないかと思います。
 
一日に1炷香(45分)の坐禅をするのが日課となっているので、夕食の前に坐禅をすることもありますが、もたもたしていると、妻から「さっさと坐禅すれば」と言われ、こっちが鍛えられているような気分になることもあります。
 
ただし、はじめのうちはなかなか一人で坐禅をする時間や場所を確保するのは難しいし、家にいればいろいろな雑音も聞こえてくるので、まずは週に一度でも坐禅の道場やコミュニティセンターなどで仲間と坐禅をする時間を持つのがお勧めです。
 
坐禅の姿勢にしても、自己流で正しい姿勢を身に付けることはほとんど不可能だと思います。
 
新聞のたった2~3行の紹介記事がきっかけで、中根さんのように坐禅を続ける人もいる(ほとんどの人が最初はちょっとしたことがきっかけ)ので、このブログを読んでちょっと興味が湧いた方は、ぜひ一度禅と茶の集いや房総坐禅道場へ足をお運びください。
 
来週は、2015年1月16日(金)午後6時からです。お茶の時間がありますので楽しみにしておいでください。
お待ちしています。
 
 義存 合掌