禅と茶の集い

みをただし いきをととのえ すわるとき そのみ そのまま みな ほとけなり

家でも坐りましょう 「禅と茶の集い」だより(59)

まだ寒い日もありますが、春は確実に近づいてきていますね。
今日(2015年3月14日)は、第2週なので7時から2炷香(45分×2回)の坐禅でした。
 
坐禅の会なので当たり前ですが、途中5分の休憩をはさんでひたすら坐ります。 
2炷香の坐禅をすると、最初の1炷香は2炷香目の準備運動だったのかな、という気分になります。
達人の域に達すると最初から坐禅三昧の状態になれるのかもしれませんが、私のレベルではとてもそこまでは行きません。
まあ、続けていくしかないでしょう。
 
帰りがけに、Nさんと立ち話をしました。Nさんは去年の体験教室からほとんど毎回欠かさず参加しています。姿勢も随分良くなりました。 
ところで、Nさんに「家でも坐っていますか」と尋ねたところ、「やろうとは思っているのですが、なかなかできません」という答えが返ってきました。
 
坐禅を始めたら、一日一炷香、要するに一日に45分は坐禅をする時間を持ちなさいということを言われます。
確かに、コミュニティセンターや坐禅道場へ来れば仲間がいるのでしっかり坐れますが、自宅で毎日坐禅をする癖をつけるのは簡単なことではありません。
 
自分の経験から言っても、特に子供が小さいときや親の介護があったとき、仕事が忙しく疲れているときに坐禅の時間を確保するのは容易ではありませんでした。
 
こういうときには、線香を半分に折ってその分だけ坐るのがよいと先輩に教えられていましたが、それでも無理なときには、気を取り直してまた次の日から一日目の坐禅を始めればいいと思います。
続けていると、家族に理解してもらうこともでき、時には「今日はまだ坐禅が終わってないんじゃないの」といわれて、ああ坐らなければいけないと思うこともあります。
 
Nさんにも、できるだけ家でも坐禅をすることを勧めていますが、一人でやり続けるのは確かに大変です。
それでもNさんは毎週欠かさず禅と茶の集いに出席してくれているわけですから、自分の中に何か感じるもの、求めるものがあるのだろうと思います。
 
坐禅を続けるのには、一週間に一度顔を合わせて仲間と一緒に坐るという時間がとても大切なものになりますから、どうぞこれからも会に参加し続けていただきたいと思います。
そしてできれば、家でも坐るという癖をつけると段々と坐禅の妙味が味わえるようになると思います。
 
来週2015年3月20日は、6時からです。
お茶の後、7時半ごろから坐禅の時間になります。
ご自分の都合のつく時間に来ていただいて結構です。
 
お待ちしています。
 
義存 合掌