禅と茶の集い

みをただし いきをととのえ すわるとき そのみ そのまま みな ほとけなり

異常気象に思う 「禅と茶の集い」だより(83)

この度の豪雨で被災された方に心からお見舞い申し上げます。

いろいろな報道で浸水の様子を見ますが、想像を絶する被害が出てしまったようです。
今回の豪雨は、二三日前から50年に一度の記録的な降水量が予想されると報道され、注意喚起や避難勧告も事前に出されていました。
それでも、実際に経験すると予想をはるかに超える事態が起こってしまいました。

今は、被災された方々を助けるのが第一だと思いますが、これからも起こりうる事態にどう対処していったらよいかと考えると途方にくれる気がします。
すべての河川に必要な堤防を築くとなると1000年以上もかかるとか・・・。どこまでやりきればいいのだろうかと思います。
 
ここ2・3年の世界各地で起こっている異常気象と言われる現象を見ていると、地球の環境が変動しつつあるというのは、誰もが感じることだと思います。
地球がちょうどそのような次期を迎えつつあるのか、CO2の過剰な排出により地球温暖化が進んでいるのが原因なのか諸説あるようですが、いずれにしても人類もその他の生物もこの地球上で生きていかなければなりません。
個人的には、人類は他の動物や植物とも共生し、持続的な環境の維持ができるようなライフスタイルを模索していくしかないと思います。
自分がこのように考えるのは、たぶん房総坐禅道場での生活が基礎にあるからだと思います。

道場にいると木々のにおいや鳥のさえずりや虫の声が身近に感じられます。そしてその命が自分と同じ命を生きているということが分かります。
豊かな自然あってこその生活だということを肝に銘じて生きていかなければならないと痛切に感じます。
 
坐禅は、自分の命を見つめ、宇宙の命そのものを見つめる有効な手段です。
 
来週(2015年9月18日)の禅と茶の集いは、午後6時から始まります。
読書会、お茶の時間と続き、坐禅(静坐・座禅)は8時頃からです。
途中からの参加も歓迎します。
 
義存 合掌