世界中に大混乱,大被害をもたらしたコロナ禍ではありますが,不謹慎かも知れませんが私にとっては普段では決して見られなかったものや,体験できないことも多い2か月でありました。
そうした非日常体験の決定版がついにやってきました。
5月17日に開催された円覚寺オンライン坐禅会につづき,今月末31日(日)に第2回の坐禅会が開催されるのですが,,,,
ここからが本題です!
その事前資料にと横田管長さまみずからのご指導による【初めての坐禅】講習会 3部作が公開されております。
横田管長さまご自身,講演会などでよく口にする言葉として「一回として同じ坐禅はなく,今でも日々坐禅の方法を模索している」とのことです。
横田管長さまが45年に渡って研鑽され,行きついた『坐禅法』とっても興味があり,前回のオンライン坐禅会での坐禅前の調身法としての体操にも感動しましたが,私と同じような感想がたくさん寄せられたのでしょう,気前の良い管長さまらしくこれまでの研究の成果をすべてお見せいただけることになりました。
第一段は「足の組み方」という水平の下半身、坐禅の土台の作り方です。
そして第二段は「上体の調え方」という垂直でリラックスした上半身をどう作るかというご講義です。
最後の第三段は「呼吸の調え方」と題し,まず息を感じることからはじまり,吐く息の最後にかるく押し出しながら1~10まで呼吸を数える,吸う息には「自分の外にある空気をイメージし,それを自分の身体に頂く」という感じを大事にするとのご指導です。
随息観から数息観そして空息観(※筆者の勝手な造語です)が紹介されております。
そして最後は自分のカラダの外にある空気も,中にある空気も同じだなぁ,できることなら自分の身体という仕切りを取っ払い世界の空気を一体になるようイメージを広げてみてくださいとのご指導でした。
最後のお話は「自分を苦しめているものは大きくなりすぎた自我意識である。自我意識が弱まれば安らぎが得られ,穏やかな気持ちとなり周囲に気が配れ,現状が理解でき正しい判断(智慧)が生み出され,それを実践していくこと(慈悲)ができる。これが坐禅の意義で,禅の根幹です」との結語でありました。
すごい!本当に感動します。(Ym)