禅と茶の集い

みをただし いきをととのえ すわるとき そのみ そのまま みな ほとけなり

数珠って・・・

お数珠の概念もブッダガヤでかなり変わりました。

 

余り坐禅では数珠を使うことはないので,浄土宗の日曜勤行などで使うようになってお葬式に出る際以外のお数珠の使い方を知りました。

当たり前でしょうがお数珠もピンからキリで,黒檀や白檀などの銘木で作られたものから,露店でつるされてブッダガヤでは50ルピーと日本円で100円以下のものさえあります。

 

今までは例えば浄土宗であれば知恩院で購入するものや,京都数珠専門店などの職人手作りの高級数珠が尊いものと思っておりました。

 

でもインド巡礼して考えが変わります。 マハボディでは日本の22玉のような数珠はほとんど見かけませんでした。

 

皆さん手で繰りながら大塔の周りを念じながら歩かれたり,五体投地するたびにひとつづつ玉を動かして108回1セットで数を数える数珠として使う方が多く見かけました。

 

もちろん五体投地しながら使うのであれば誇りまみれの手で扱いますし,またご本尊脇に僧侶がいらっしゃる場合は自分の数珠を差し出すとご本尊の袈裟などにしっかりとこすり付けるようにしてくださいます。

 

今回,私はご本尊と金剛台座(菩提樹の下にあるお釈迦さまが悟りを開かれた座)仏足石の3か所に行くたびごとに数珠を変えて擦りつけて回りました。

縁ある方々にお配りしようと思ったからです。

108玉では普段使いしづらいと思い,シリコンゴムを用いて念珠腕輪にもリメイクしてます。

 

今,大本山のオンラインショップや老舗専門店の超高級数珠を見ても欲しいともなんとも思わないです。