禅と茶の集い

みをただし いきをととのえ すわるとき そのみ そのまま みな ほとけなり

体性感覚を利用する 「禅と茶の集い」だより(103)

今日(2月26日)の禅と茶の集いは、7時からの坐禅で始まりました。
 
太田先生による禅ワークショップが始まるころには12名が集まり引き締まった時間を過ごすことができました。
 
さて、今日のワークショップでは、今までのおさらいとして、もう一度体性感覚の確認をしました。
 
体性感覚というのは、生理学や医学用語で日常ではあまり聞きなれない言葉かもしれませんが、太田先生のワークショップではよく使われる言葉です。
 
これは、視覚や聴覚といった感覚とは異なり、感覚器外側からははっきり見えない皮膚や筋肉などに含まれるものとされています。
このように書くと難しく見えますが、実際に体験していくうちにだんだん分かるようになってきます。
 
今日は、合掌の仕方を通してこれを感じてみました。
 
その様子を書きますので、皆さんも実際にやってみてください。
 
まず、合掌をしてみました。
周りの人を見ると、かなりいろいろな合掌の仕方があります。
 
さて、ここからがワークショップです。
まず、手のひらを強く押し付けるような合掌をしてみましょう。
この時、奥歯はどのような状態になっていますか。
 
たぶん、手を強く合わせれば合わせるほど奥歯も強く噛み合うようになっていると思います。 
 
そこで、合掌の手を少しゆるめてみてください。
奥歯のかみ合わせがゆるみ、それとともに唇もゆるんで微笑むような感じになりませんか。
 
これが太田先生による体性感覚を感じるということです。
 
これと、坐禅がどのように関係するかということですが、これも実際にやってみると分かります。
 
例えば坐禅を組むときに手は足の上において法界定印を組みますが、この時に手の組み方や親指の合わせ方で感覚が変わります。
右手の上に左手を重ねるのも、深く重ねるのと指の第2関節までしか重ねないのとではだいぶ感覚が違います。
 
この感覚は奥歯のかみ合わせにも関係するし舌の位置にも関係します。
これを利用して深い坐禅に入っていこうとするのが目的です。
 
これ以上は、実際にワークショップに参加して体験していただくしかないと思いますが、いろいろなことに気づきます。
 
次回(3月25日)からは、歩行をしながらこの感覚を味わっていく予定です。
興味のある方はぜひ参加してください。
 
来週(3月4日)は、6時からの読書会から始まります。
「禅マインド ビギナーズ・マインド」を少しずつ読み進めていきます。
 
次にお茶をいただいて、7時半ころから坐禅をします。
 
途中からの参加も大丈夫です。
 
お待ちしています。
 
義存