禅と茶の集い

みをただし いきをととのえ すわるとき そのみ そのまま みな ほとけなり

正しい姿勢 「禅と茶の集い」だより(106)

今日(3月18日)はあたたかく春の陽気でした。
来週には桜が見ごろを迎えるとのことで楽しみです。
 
6時からの読書会は、「禅マインド ビギナーズ・マインド」の続きです。
やっと本文に入りました。
 
読み始めて改めて気づいたことですが、この本は坐禅の修行をしている人に向かって老師が語られたことを編集しているので、坐禅の経験がない人にはわからないことがほとんどだと思います。
全くの初心者にはかなり難しいと思います。
 
本文の最初にはやはり坐禅の姿勢の大切さが語られています。
 
姿勢について細やかに語られています。
この部分は初心者にも経験者にもとても役に立ちます。
 
これが曹洞宗の立場だと思える部分が多くみられます。
臨済系の教えの中で育ってきた自分には新鮮です。
 
 この姿勢は、正しい心の状態を得るための手段ではありません。この姿勢をとること自体が、私たちの修行の目的なのです。あなたがこの姿勢をとるとき、心はすでに正しい状態にあります。ですので、それ以外の特別の状態を得ようとする必要はありません。なにかを得ようとすると、心はさまよいはじめます。
 
 後略
 
 坐禅はいつも「いま ここ」を大事にしますので、というかそこにしか焦点を当てていので、死後の世界の話も出てこないし、超能力のような話も出てきません。自分の外に神や仏を想定することもしません。
 老師は、ひたすら正しい姿勢をとることを強調しています。
 
 「私は悟りを得た」などというべきではありません。つねに初心者でいると いうこと、ここに禅の本当の秘密があるのです。
 
 
簡単な言葉で書いてありますが、これはとても難しいことです。
 
 
次はお茶の時間。
今日は栗田さんにお茶を点てていただきました。
 
お菓子は、桜餅。
季節にピッタリです。
 
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お茶の後は、一炷香の坐禅をしました。
 
来週の禅と茶の集いは、7時から坐禅をして8時ころからは、太田先生による坐禅ワークショップです。
 
ワークショップだけの参加も可能です。
おもしろいですよ。
 
お待ちしています。
 
義存