禅と茶の集い

みをただし いきをととのえ すわるとき そのみ そのまま みな ほとけなり

禅と茶の集い便り (28)  門はいつも開いています

梅雨明けはまだ先かもしれませんが、ここのところ毎週金曜日には雨が降りません。
先週までは4週続けて禅体験セミナーがあったのですが、今週からはいつもの日程に戻りました。
 
今日(2014年6月27日)は第4週なので、まず一炷香の坐禅。静坐中から人が増えはじめ、今日始めてきた人も含め11名の参加でした。
 
少し残念だったのが、先週まで4回続けて全体験セミナーに来ていた人の参加がなかったことです。
体験セミナーが終わって、逆に安心してしまったのかなあ。こちら側の対応があまりよくなかったのかなあ。などと、思いをめぐらしてしまったのですが、それぞれの方にいろいろな都合があると思いますので、それ以上は考えても無駄なこと。こちらとしてはしっかり会を続けることに専念しましょう。
いずれにしても十数名の方に坐禅を体験していただいたのはありがたいことで、これからまた何かあったときに、「禅と茶の集い」のこと、もしくは「坐禅」のことを思い出して、機会があったらまたきていただければと思います。しばらくたってからひょっこり顔を見せてくれる方もいます。門(コミュニティセンターの場合はドアですが)いつも開いていますので、いつでもお越しください。
 
8時からは太田先生のワークショップでした。
ここのところ、新しい方が多く見えているので、今日から新シリーズが始まりました。
配布資料には、脳科学の成果~発達過程からみた二つの自己(中核自己と自伝的自己)~という難しい題がついていましたが、内容はかなり噛み砕いて話していただいたので分かりやすかったです。
中核自己というのは、胎生期から18ヶ月頃まで、要するに赤ちゃんだったころのことです。「今・ここ」のみの自己で、まさに自分という自覚が少なく「自他不二」の状態です。
自伝的自己というのは、18ヶ月以降、強化されていく「過去・現在・未来」を考え、イメージや言語を操作する自己。今の私達の状態です。
話は、ワークショップを通して、最終的には禅の世界につながっていく予定です。
太田先生本人もおっしゃっていますが、普通禅ではこのようなアプローチはしません。もちろん静坐中にこんなことを考えたらもう雑念だらけということで話になりません。
でも、進んでいく方向(概要)を、あらかじめ示しておくのも必要ではないかというのが狙いの一つです。
興味のある方は、ワークショップに参加して体感してみてください。
 
来週は、午後6時から5階和室です。 
お待ちしています。
 
義存 合掌