禅と茶の集い

みをただし いきをととのえ すわるとき そのみ そのまま みな ほとけなり

禅と茶の集い便り (38)  「今 ここ」の大切さ

今日(2014年9月13日)の千葉は、大変過ごしやすい日でした。
坐禅をしているだけで汗がたらたらと流れるという日々とはお別れのようです。
 
今日は、7時から2炷香(45分×2回)の坐禅でした。
コミュニティセンターの鍵が10分前からしか借りられないので、部屋の前には人が待っていました。
 
最初から8人で坐り、充実した坐禅でした。
 
1回目の坐禅と2回目の坐禅の間に、数分の休憩をしますが、このときは各自で真向法(まっこうほう)をやります。
知らない方はネットで検索してみてください。
 
これをやると、股関節が柔らかくなるし、凝っているところの筋が延びるので、坐禅をやるのにも大変有効です。
 
これも毎日続けるのがいいです。特にはじめのうちは、体が柔らかくなっていくことが実感できるので、坐禅よりも効果がわかりやすいかもしれません。
 
 
ところで、テニスの全米オープンで、錦織選手が準優勝しましたね。
日本中に力を与えてくれたと思います。
 
インタビューを聞くと、前日は今までは感じたことがないようなプレッシャーで、胸が苦しくなったり寝付けなかったりしたようです。
私達には想像もできないようなプレッシャーだと思いますが、これは経験で乗り切っていくしかないのでしょうか。 
 
口では、「明日のことは考えるな。寝るときは寝るだけ」とか言えるかもしれないし、「プレー中も、ミスショットのことは忘れ、先のことは考えずに、常に目の前のショットに集中しろ」というのは誰もが言うことだと思いますが、結果がわかっているテレビを見ているだけでも緊張感が伝わってくるくらいですから、本人のそれはいかばかりか。
この経験を生かして次は優勝してもらいたいものです。
 
そして、コーチのマイケル・チャン氏の指導についても一言。
 
松岡修造氏によれば、錦織選手は小さいときはあまりにも天才的なプレーヤーで指導したことがすぐできてしまったために、反復練習は嫌いだったそうです。
 
しかし、世界のトップに上り詰めるためのコーチの指導は、徹底的な基礎練習の繰り返しとメンタル面の強化。
やはり基本が大切なのだと、あらためて思いました。 
 
 
坐禅は、いつも「今 ここ」で、目の前のこと(坐禅や仕事など)になりきるということを目指します。
明日すぐに効果が見えるということはないかもしれませんが、坐禅の実習をしているとだんだんできるようになります。
 
スポーツはもちろん、習い事や仕事、日常生活のあらゆることに役立ちます。
どうぞ体験してみてください。
 
来週は、2014年9月19日。午後6時から5階和室です。
お待ちしています。
 
義存 合掌