禅と茶の集い

みをただし いきをととのえ すわるとき そのみ そのまま みな ほとけなり

体の感覚を利用する 「禅と茶の集い」だより(81)

この数日、観測史上最高を記録した暑さはどこへやら、涼しい日が続き、楽になりました。
今日(2015年8月28日)は、坐禅の開始時刻には12人が集まり、最終的には14人で充実した時間を過ごすことができました。
 
坐禅のあとは、太田先生による座禅のワークショップです。
 
今日は講義形式ではなく、ワークショップならではの実践をしました。
その一端をご紹介します。
できれば、これを読みながらやってみてください。
 
1 坐禅の姿勢で手は組まずに、手を腿の上においてみてください。
 手と腿が触れていますから、温かくなっているはずです。
 この温かみを感じながら呼吸を数えます。
 いつもとは違った集中の仕方ができると思います。
 
2 手を胸の前で合わせ、合掌してみてください。
 このときに、手に力を入れて少し強く押し付けたときと、軽く手を合わせたとき、違った感覚になりませんか?
 手に力を入れると、自然と奥歯を強くかむようになりませんか。
 力を抜くと、歯のかみ合わせもゆるくなります。
 さてその時、舌の位置はどうなっていますか。
 
改めてやってみるとちょっとした事でからだの感覚が変わることが分かります。
 
手の位置とか、舌の場所とかは、坐禅のテキストともいうべき「坐禅儀」にも細かく書かれています。
 
ワークショップの狙いは、これらのからだの感覚をうまく利用して「三昧」を味わっていくということです。
 
姿勢についての指導はありますが、体の感覚を利用しようというような指導はほとんどないと思うので、このワークショップは興味深くとても役に立ちます。
 
興味がある方は、次回のワークショップ(2015年9月25日)においでください。
通常の例会はいつものとおりです。
来週は4日(金)午後6時から、読書会、お茶、坐禅と続きます。
 
お待ちしています。
 
義存 合掌