禅と茶の集い

みをただし いきをととのえ すわるとき そのみ そのまま みな ほとけなり

ブッダが職場の上司だったら

アメリカでは現在、特定の仏教団体には所属せずに、自由に個人が仏教を学び実践する流れがあるようです。それは仕事の後にナイトスタンドで仏典を読み、瞑想するもので「ナイトスタンド・ブッディスト」とも呼ばれ始めているそうです。

アメリカらしくとても自由で、気負わない精神にとても興味を持ち、ネットでいくつか検索していると下記のブログを見つけました。
 

ナイトスタンド・ブディストの初めの1冊に 「ブッダが職場の上司だったら」


このタイトルだとまず書店で並んでいても、手に取りさえしないと思うのですがブログ記事を読んでますます興味をもって購入して読んでみました。

アメリカでは日本以上に仏教関連書が出回っているという噂を耳にしておりますが、はじめて目にするような出典もあり、鈴木正三、盤珪禅師などの引用も多数です。
この本がアメリカで売れているというから凄いです。
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現代の中心であり最先端のアメリカ社会は、しっかりとした「自分」を持つことはとても大変なことなのでしょう。
75%がキリスト教徒であるアメリカですが、一神教の従来の価値観ではとても解釈しきれない不条理に「真の自分の姿を求める道」として、神でも、超越者でもない、ただの人間ブッダが指し示した「正しく己を確立させていく方法論」として仏典を毎晩のように読みすすめる人たちが増えているというのです。

アメリカで流行ったことは10年後には日本にも波がやってくるとよく言われますが、仏教東漸ならぬ西欧仏教が日本に西漸してくること間違いなしですね。