禅と茶の集い

みをただし いきをととのえ すわるとき そのみ そのまま みな ほとけなり

社会人の禅修行階梯を考える(54)「禅と茶の集い」便り(389)

7月も第4週となり,2か月ぶりの太田ワークショップです。

 

私が18時前に到着すると会員と歓談中でしたが,準備を調え調息山の坐禅ワークが始まりました。

本日は3合目から6合目までの実習で,その後は講義です。

 

今回も??新しく刷新された「要約の要約」及びその続巻となる後半?の2冊をご準備いただき,迫真の講義が始まります。

 

まずは前半部分の復習から始まり質疑応答となりました。

私はかねてからの疑問である「悟了同未悟」を十牛図で「忘牛存人」と解説されているが「返本還元」の方が意味合いとしては近く感じるのはなぜなのか,加えて太田先生の「悟り」の定義とは何かをお尋ねしました。

 

ビックリしたことに配られたばかりの続巻p22に「悟りの定義」が高らかに提唱されておりました。

 

これには私もビックリ!

 

太田先生の講義にしては珍しく(たぶん初めてかも?)ページを飛ばしてp22の講義をしてもらうという一幕もございました。

 

私も8年近く太田ワークショップに月一で参加しておりますがようやく先が見えたというか,太田先生が後進に伝えたい全容がうっすらと見えてきた気もしたくらいです。

 

しかしこれも束の間,ほんの一時!

その場では「わかった!」「これか!」と合点しても不思議と数日もたつとまた訳が分からなくなって何をそんなに「合点!」したのかさっぱり忘れてしまうと凡夫ぶりでほとほとがっかりもしてます。

 

来週は早くも八月。

栗田さんによる呈茶予定ですので300円握りしめてご参集ください。(山下)

「禅と茶の集い」便り(388)

今日は3週なのでお茶があります。

 

部屋に入ると「一期一会」の掛け軸が。

今日はこの精神でお茶を楽しみまし ょう。

 

あー、そういえば少し前もこの掛け軸がかかっていたなどと以前のこと を思い出しては落第です。

 

今、この場所で、この時を楽しまねば。  

 

読書会では、「人権も平等思想も宗教である」のところを読みました。  

 

続いてお茶の時間です。掛け軸はご紹介した通り。

お菓子は、黑ごま饅頭。 花は、むくげでした。

 

これだけのものを用意するのは骨がおれるでしょう。

栗田さんに感謝です。

 

話はいつものとおり(?)脱線し、東北の地震からの復興などについて話しました。  

 

来週は、太田先生のワークショップとお話です。  

途中参加歓迎です。ぜひおいでください。 (義存)

「禅と茶の集い」便り(387)

すっかりと報告を忘れていて1週間遅い記事となりました。(-_-;)

奇数月の第2週は午後5時から随坐,そして6時から短めの一炷香坐禅をしてから懇親会です。

 

坐禅終了直前に久しぶりにTtさんが来てくれましたが,懇親会には参加できないとのことで顔合わせだけとなってしまいました。

 

いつものジュリアンに行くとすでにItさんは直行されており,ジョッキ片手に待機中?でした。(笑)

 

登坂先生のご発声で禅茶暑気払い開始です。

 

久しぶりにItさんの元気なカラオケなどもお聞きしながら,たっぷりと食べ飲み楽しいひと時でした。

 

次回(とは言っても今日なんですが・・・(^^ゞ)の7/21は栗田さんがお茶係となって呈茶ありの坐禅会予定です。

奮ってご参加くださいませ。(山下)

「禅と茶の集い」便り(386)

本日は他所での摂心参加のため、4人の参加。

初めのパートのお茶は、師範が摂心参加でフリーな感じのお点前でした。

 

輪読はメンバーより提案のありました円覚寺横田管長のコラム。

それをきっかけに、公案、インドにおける現在の日本人仏教活動などについて自由会話。 最後に45分の座禅。

 

メンバーが少ないため助警・警策なし。

 

一般の方には、座禅のシンボルのように思われるこの(棒で叩く)警策は江戸時代から始まったので、ブッダたちはインドではやっていなかったようです。

 

座禅そのものはインドから始まり、左右膝とお尻の三点支持の座り方もインド式ですが、これは引力があるから安定します。

 

「色即是空(物質要素は無い)」では重力は物質ではないと考えられていたせいか重力有りきで三点支持が定まりましたが、無重力ではこの姿勢は安定しないでしょうね。 Kt

第44回禅体験会,無魔円了いたしました。

昨日6/23(金)告知通りに第44回禅体験会の後半が開催されました。

二日目の日程は精神科医の太田東吾先生によるご講演とワークショップの二本立てです。

 


二日目より参加と言う方も2名ほどいらして盛会となりました。

 

太田先生も初学者のために調息山ガイドマップに至るまでのこし方などご紹介いただき,とても親近感が湧き聞きやすい講義内容だったと思います。

ワークショップも熱気帯びたまま先生のガイダンス付きで坐禅実習がなされました。

 

最後の時間も感想や質問など多く飛び交い,終了後もまだ会場に残った方々より講師役の太田先生や私だけでなく,他の会員にも対応にあたっていただくなど質問などとても充実した体験会だったと思います。

 

参加者の方々には次回の週例会7/7七夕にお会いできるの楽しみにしていますとお伝えして、今年度の体験会は円了としました。

 

会場あと始末の後、都合のつく5名の会員でささやかな打ち上げ会をファミレスで行い,ワインで乾杯しました。

 

来週は千葉中央コミュニティの都合で休催ですが,7月からの週例会に今回の参加者が一人でも多く加わってくれること楽しみにしております。(山下)

ブッダガヤ一心寺のユーチューブch始まります!

インド巡礼から4か月が過ぎようとしているのにまだご縁は続いているようで,現地でインタビューさせていただいた日蓮宗 一心寺ブッダガヤ別院の妙晏さんから嬉しいメールが届きました。

 

今年2月19日の禅茶ラジオインタビューの際に撮ったばかりの露店のサトウキビジュース動画をユーチューブにアップロードする実演をしてみたのですが,それに触発されていただきなんと一心寺ブッダガヤch(@isshinjibodhgaya6949を開設されネット活動に取り組まれ始めたそうです。

 


www.youtube.com

 

なんと一番再生数の多いのが上記のマンゴージュース!(^▽^)/

ジュースつながりで嬉しくなります。

 

まだ収音ボリュームが低すぎたり,見づらい点,聞きづらい個所などあるかもしれませんが,皆さんの生暖かい視線,支援をよろしくお願いいたします。

 

なお当ブログでの妙晏さんの記事もご紹介しておきます。(山下)

 

 

第44回 禅体験会開催です。

6月16日は禅と茶の集い 創立記念日で本年で46周年を迎えました。

 

その記念すべき日に今年度の「禅体験会」が開催されました。

 

数日前の天気予報では雨だったのですが,思ったより天気がよくて一安心。

 

出がけに所用が立てこみ,公共交通機関で行く予定を急遽、自家用車に変更したところ渋滞していて会場到着が開催時刻すれすれとなりで皆さんにご心配をかけたりしました。

 

お申込みいただいた方は12名だったそうですが,会員も入れて熱気あふれる会場となりました。

 

まず副会長のKTさんが開会の言葉で始まり,次に私が講師役となって坐禅の大先輩方がいる中でまだ8年足らずの坐禅経験のお話をさせていただくこととなりました。

 

もとより「禅とは何か」など話せるわけもないので,自分が坐禅にたどり着いた個人的な事情や,それからいろんな坐禅会巡りをしたこと,そして現在,この禅と茶の集いや宝樹院坐禅会がルーチンとなっていることなど背伸びせずにご紹介させていただきました。

 

途中で禅と茶の集いについても略歴やどんなサークルなのかもお話しさせていただきました。

 

時々に坐禅初めてという方にマイク?を向けてみましたら,いろんな質問や感想が寄せられました。

  • 瞑想と坐禅の違いは?
  • 自律神経にどのような影響があるのか?
  • 坐禅の際にお線香はつかうの?
  • ヨガから興味を持ちました
  • 坐禅中に唾が溜まるのですがどうしたらいいか

など率直なご意見、ご質問くださりとても話しやすい会場でした。

 

トイレ休憩をとっている間に机をかたずけて,いつものような左右に分かれ対面した形で坐禅の実習に入ります。

 

 

「調身」「調息」「調心」と3段階にわけて,姿勢を調え,呼吸を調え,そして心を調える体験をしていただきます。

 

実習になると諸先輩方が,近くの参加者に座布団の使い方,位置などそれぞれの参加者に合せて個人指導もしてくださり助かりました。

 

最後は10分だけですが,いつもの坐禅会形式で直日,助警,聖司を配置して数息観での坐禅を体験いただきました。

 

「すっきりしました!」「来週も楽しみにしてます」などのご感想を耳にしながらなんとか今年度の体験会初日が終わりました。

 

来週は精神科医の太田先生による坐禅ワークのお話となります。

まだ定員に余裕ありますので2日目のみの参加も歓迎ですのでお声かけください。(山下)

 

 

 

宝樹院だより(12)ほうろく灸と昏鍾坐禅会

昨年秋ごろからの加藤泰惇和尚さんと宝樹院で「ほうろく灸」イベントを企画してきましたがついに本日午後の昏鍾坐禅会の前に坐禅会メンバーを対象に試験開催されました。

 

本土寺で毎月,ほうろく灸イベントをされている鍼灸師の橋本先生にもご協力いただき,泰惇和尚さんをイベントリーダーに6名のチームが編成され20名の参加者にほうろく灸を体験いただきました。

 

まず15時から橋本先生による「お灸講座」ですが,素晴らしい話の達人でいらして楽しいだけでなく,ためになる話を歓談の中に織り込んだトークが絶妙でした。

 

 

 

続いてのほうろく灸体験は2人ペアになってもらい,お灸体験者とアシスト役で2交代制で実施しました。

 

体験中にも参加者さんから質問や感想が次々とつづき,皆さんの「お灸」への関心の高さがただただ嬉しいことでした。

 

もくさアフリカの紹介もして募金箱も会場に設置させていただきました!

 

 

やはりお寺とお灸は相性バッチリですね。

 

言い出しっぺの私としても思ってた以上のやりがいを感じて 最後のご挨拶でも「大成功!\(^o^)/」って思わず言っちゃいました。

 

 

ほうろく灸のあとは,梅取りの作務,そしていつも通り18時からは昏鍾坐禅会となりました。

 

帰り際にご住職より「お灸のお陰で五体投地がとてもスムーズにできました」との感想をいただき嬉しい限りです。

 

年1回でもいいので細く長く,宝樹院の恒例行事となるようご支援させていただければ幸いです。 山下

「禅と茶の集い」便り(385)

禅と茶の会の第二金曜日は短時間コースで18-19時がコアタイムです。

 

座禅45分一本のみです。

 

本日は4名参加の45分座禅だけなので、報告は以上で終了ですが、少し記事スペースがありそうなので以下追加します。

 

座禅にメリットを見出すとすれば、ネガティブ感情を抑えるセロトニンが活性化し、ストレスが生み出すコルチゾールを抑えてくれます。 仲間との交流で愛情ホルモンのオキシトシンも分泌されるかもしれません。

 

45分ボーっと座っているようですが、意味がありそうです。

詳しくはメンバーの精神科医O先生に聞いてみましょうか。 KT

「禅と茶の集い」便り(384)

週例会報告  6/2 

禅と茶の集い報告

輪読は佐々木閑の「宗教の本性」の“国民主義とナチズム”

  • 国民主義は限定された領域内(国家)に住む自分たちだけが他とは違う特別な存在と思っている。
  • ナチズム ドイツ民族は最も優れた民族で劣等な民族は滅ぶべきとユダヤ人虐殺に向かう。(ユダヤ人は優秀)
  • 戦争中の大和魂も同様 戦争への士気高揚
  • ヘイトスピーチ 自分たちだけが特別と他国の民族を侮辱する

 

 

 

※自己中で大きくなったのかな

 禅は自己中を消滅を図る

 

※お茶会 

栗田さんが自転車で台風のせまる中,びしょ濡れでかけつけコロナ後第2回のお茶会をやってくれた

掛け軸は一期一会 前回は本来無一物

両方とも深い境涯から発している

 

菓子は茶饅頭
 

 

茶室は上記の相対が生じつものを入れない空間である。

その後,一炷香

 

参加者5名 登坂

社会人の禅修行階梯を考える(53)「禅と茶の集い」便り(383)

5月も第4週を迎え大好評の太田ワークショップです。

 

いつも通り5時過ぎより三々五々,会員が集まり始め調息山のガイドマップのワークと発声の練習をしました。

 

6時ころからは社会人のための禅修行まとめのまとめを中心に講義と質疑応答が続きました。

 

最終的には9名の参加者となり久々に盛会となり,ワークショップ後は希望者のみでファミレスでの反省会?が持たれました。

 

6月の予定ですが第1週,第2週は通常通りです。

 

第1週は栗田さんの呈茶予定です。

第3週と第4週は第44回目となる禅体験会が開催予定です。

水曜日に地域新聞にも掲載いただき5名程度の申し込みが2日間であったようです。 まだまだ定員には余裕ありますのでぜひ奮ってご参加ください。

 

それと第5週の6月30日ですが,千葉中央コミュニティの休館日となり,禅と茶の集いも休催となります。

 

今年度から毎週金曜の開催だったので常連の皆様もお気を付けくださいませ。(山下)

今日は帝釈天に参詣です。

禅と茶の集いではなく、都賀拳友会という太極拳サークルの皆さんと本日は葛飾柴又にバス旅行してきました。

 

男はつらいよ帝釈天でお馴染みの題経寺は日蓮宗です。

 

うちわ太鼓は聞こえませんでしたが、元気の良い読経を聴きながら参拝し、彫刻ギャラリーもいつもながら素晴らしい。

 

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バスの中でのお話しでは千葉市在住ながら初めて訪れた人も多く、天候にも恵まれ楽しい一日となりました。

 

寅さん記念館も山田ミュージアムや、カフェが増設されるなど二度目でもじゅうぶん楽しめました。(山下)

「禅と茶の集い」便り(382)

当会の開催コア時間は毎週金曜日18-20時ですが、コロナ後茶のパートが復活したので準備が17時過ぎから座禅パートが終了したのが20時、3時間の会となりました。

 

夏日が数日続いていたが本日午後は本降り。

 

その中7人の参加。

茶のパートの亭主は裏千家師範級の栗田さんが準備から執り行って下さいました。

掛軸は「本来無一物」。

 

茶の後、輪読「宗教の本質」仏教徒イデオロギーの項。

 

そして関連の討議を経て座禅45分。

 

雨の金曜日の夜何やら重い雰囲気の様ですが、実際はカラっと明るい空気。

 

この辺がネットではないリアルな面識が醸し出す人間の交わりです。

禅の会費が一回100円で茶菓子代を合わせて300円なので費用的にも参加しやすい。

 

茶のパートのみの参加が2人。

宗教的はかかわりもなく(私はクリスチャン)入会退会も随時なので、自由にご参加ください。 (Kt)

活路を求めて 変わるお寺

今朝NHKニュースをみていると特集で「変わるお寺」というコンテンツがありました。

 

現在お寺の数は全国でコンビニエンスストアより多く77000と言われておりうち17000寺が住職がいない空き寺で,30000のお寺で後継者がいないという状況だそうです。

 


番組では大阪と横浜のお寺の取り組みについて紹介されていましたがこれはあくまでも都市部での生き残り作戦であり,人口自体が急速に少なくなっていたり超高齢化が進んだ田舎では無理難題のようです。

 

  千葉市でも駅前のごく一部の地区のいくつもの超高層マンションが建設中です。

あのマンション一つでまたどこかの村がひとつ限界集落になるんだろうなと見てしまうと本当にこれで良いのかと思います。

 

100年後の日本はお寺が半減し,都会でないと法事どころかお葬式もできないようなことにならないといいですけど。。。(山下)

 

 

 

みんなでお経!円覚寺で読経が再開となりました。

第二日曜は円覚寺の日曜説教の日です。

 

自宅リフォーム中のこともあり所用が終わったのが夕刻。

遅ればせながら日曜説教を拝見しました。

 

なんと5/8の感染対策規制緩和に併せて今月から従来の読経も再開されたそうで今回の動画は法話の前に読経の映像が拝見できます。

 

三帰依文,開経偈,般若心経,(坐禅),坐禅和讃,延命十句観音経,延命十句観音和讃,四弘誓願,普回向などです。

 


www.youtube.com

 

改めて声を併せて読経することが本当に有難いことなのだと思いました。(山下)