禅と茶の集い

みをただし いきをととのえ すわるとき そのみ そのまま みな ほとけなり

2020-01-01から1年間の記事一覧

「禅と茶の集い」便り(287)

8月21日(金)は第3週なので読書会と坐禅(1炷香)の日です。 参加者は、会員6名と新到者2名でした。 最初に、会の概要と坐禅の仕方の説明をしてから、テキスト「ブッダが教える愉快な生き方」の輪読をしました。 今回は、仏教について知識を書物から学ぶこ…

宝樹院だより(5)第3週は写経会です。

月の第3週は写経会が宝樹院では朝8時から行われております。 まずはご住職・副住職の読経から始まりです。 読経の際はマスクから,マウスシールドに付け替えて「開経偈,般若心経,延命十句観音経,四弘誓願」をお唱えします。 もちろん一般参加者はお経本…

渡哲也さんの訃報に際し・・・浮浪雲の思い出

昭和の名優がまたお亡くなりになりました。 リアルタイムで「西部警察」など見ていた世代なので思いも一塩ですが,渡さんと言うと私にとっては何と言っても「浮浪雲」ですね。 生放送だけでなく,DVDレンタルショップでも借りて見ておりましたが,あの寡黙で…

【祝!】臨青僧オンライン坐禅会 10000人突破!

この頃,夜のオンライン坐禅会にも時々顔を出しているのですが,今晩の正光寺(静岡県浜松市)副住職の松尾 啓眞(まつお けいしん)和尚さんより臨青僧のオンライン坐禅会の参加者が1万人をこしたとのご報告がありました。 パチパチパチ!おめでとうござい…

ようやく入手できました。宗学概論

1年くらい前から探していた本が入手できました。 臨済禅師1150年・白隠禅師250年遠諱記念刊行の「臨済宗黄檗宗 宗学概論」です。 平成28年4月1日発行のなんと非売品です! もっとがちがちのお堅い宗教書と覚悟していたのですが,あにはからんや!読みやすい…

「禅と茶の集い」便り(286)

1) 読書:第2章​<学ぶ事は変わる事>(私たちは縁起に生きている) 老/病/死に生まれることを加えて、思い通りにならない人生の絶対事実としているが、生まれる事を加えることが私/凡人には 苦しみを乗り越える という点で理解しにくい面があります。 2…

オンライン東光寺「子供坐禅会」のご紹介

5月よりご紹介している臨青僧(臨済宗青年僧の会)のオンライン坐禅会ですが,その表看板とも言うべき方が東光寺の横山友宏和尚さんがほぼ毎朝7:30から行っている「子供坐禅会」ではないでしょうか? 横山和尚さんは元々,中学校の理科の先生でもいらっ…

宝樹院だより(4)禅とは平気で生きること

梅雨明けになんとか間に合った8月。 今日は第一日曜なので宝樹院さんで法話と坐禅会でした。 泰裕ご住職からの法話は「安心」について正岡子規の言葉をご紹介をいただきました。 「禅とは平気で死ぬことだと思っていたが,平気で生きることであった」(病床…

禅修行の階梯を考える(30)「禅と茶の集い」便り(285)

今日8月1日は素晴らしい青空と照りつける太陽となりました。 この記事を書き始めた途端に窓の網戸にアブラゼミが飛んで来て,思いっきり鳴いたと思ったら,すぐに飛び去って行きました。 まるで「夏が来たよ」って告知してくれたようで,これぞまさしく「虫…

内田和尚さんのオンライン坐禅会案内と講演会報告

先の記事の中にありました私がはじめてお寺の坐禅会に参加した2017年初夏,円覚寺の居士林主事をされていたのが内田一道和尚さんです。 合宿坐禅会という環境もありましたが,始まって数時間でその指導にすっかり魅了され,て自宅に戻っても興奮冷めやらず,…

お寺の世襲制についての一考

ここ数年,自分の中でもお寺や僧侶観が違って来ておりこのボンヤリとした感覚をどう表現したらいいのか迷いながらいました。 一方で,早くこの思いを伝える言葉が見つかったらという気持ちも強くありました。 かなり勿体ぶった書き始めとなりましたが,5年…

涼 - 青天白日怒雷奔 -

朝起きて読経,坐禅していたら昨日の記事に関連した色紙があったこと思い出して取り出してみました。 前円覚寺派管長 足立大進老師さまの筆なのですが,実はこのブログの一番読まれている記事が今年3月の足立老師遷化の投稿です。 それまでは昨年の川野和尚…

盤珪禅師の不生禅って・・・涼しい風

またまたコロナウィルスの再流行期と言うことで,日本各地で自粛の四連休となっていると思います。 今日の祝日は東京オリンピック2020の開会式を国民みんなで祝おうとして特設されたスポーツの日なわけですが,残念ですがスポーツどころではない状況が続…

【致知】鈴木大拙先生に学ぶ人間学

人間学を学ぶ月刊誌「致知」の8月号の特集は鈴木大拙先生です。 早速届いた,特集号を開いてビックリ! なんと円覚寺の坐禅会で何度もお世話になった蓮沼和尚さんが,立教大学の大熊先生と「鈴木大拙が残した言葉」として対談が組まれておりました。 www.ch…

ずぼら瞑想

川野和尚さんの話題つづきで,まだご紹介してないことに気がついたのでお勧め図書です。 ずぼら瞑想 作者:川野 泰周 発売日: 2018/04/05 メディア: 単行本 刊行は2018年4月なので2年前となりますが内容は最前線だと思います。 本の帯には『ずぼら瞑想』の5…

お寺で対談第2段!川野泰周和尚さん(精神科医×禅僧)登壇

円覚寺チャンネルでは法話,坐禅指導に続いて対談が連載始まっております。 第一弾は以前にご紹介した松原泰道和尚さまのお孫さんの細川和尚さんとの対談で4回シリーズとして2回は円覚寺で,後半2回は龍雲寺で収録されておりました。 そして第2段!このブ…

「禅と茶の集い」便り(284)

7月17日(金)18時から20時10分 茶室で定例会を開催 会員7名参加、輪読、座禅 散会の時、ブログ投稿を指名され、良く会員の話を聞いていない、話を覚えていないので、慌てた。 輪読 ブッタが教える愉快な生き方人生が変わる経験、禅の発見、仏教は…

今日(7月12日)は大拙先生のご命日

昨日は自宅にはいたもののPC前に座って業務関連の資料収集などほぼ在宅勤務?な一日でしたが,今日はしっかり「お休み」です。 朝から夕方まで坐禅三昧だなぁっと思っておりましたが,それもそのはず今日7月12日は鈴木大拙先生のご命日だったんですね。…

花園大学「禅とこころ」開講

コロナ流行で遅れていた花園大学の公開講座もようやく開講されました。 今回は北鎌倉での撮影だったそうで,円覚寺のご紹介映像もあります。 ユーチューブ動画に丁寧な目次まで付いておりましたので下記にご紹介いたします。 【第1回 達磨の教え】 ---------…

「禅と茶の集い」便り(283)

参加者は4名。佐倉からの参加者もいらっしゃいます。 前回、出欠確認の時、躊躇しながら出席の意向を示しました。 当日243名の感染者が出たので、皆さんどうするのか様子を 伺うと、確固とした意志を持って行く雰囲気でした。 一応、スマホにコロナウイ…

「禅と茶の集い」便り(282)

7/3 禅と茶のつどい報告です。 いよいよ今回より茶室1が使えるようになりました。 しかし当面はお茶はなしになりました。 輪読は引き続き「ブッダが教える愉快な生き方」です。 瞑想や苦行に見切りをつけ,樹下の打坐に入った。 なぜなら心やからだを作為的…

お盆になると思い出す名作「沈黙 -サイレンス」

本日の宝樹院でのご法話の中に盂蘭盆会についてのお話がありました。 正しくは梵語で「ウランバーナ」とされ「逆さ吊りされた苦しみ」という意味があり、このような苦しみを取りのぞくためにお盆としてお寺で供養されるとのことです。 「逆さ吊り」と聞くと…

宝樹院だより(3)

佐倉の宝樹院坐禅会は第1週ですのでご住職の法話のある一番人気の坐禅会です。 まず坐禅会開始の冒頭にマスクの効用について「利他業に通づる」とお話がありました。 医療界においてもマスクは自分の感染予防にはあまり意味がないが,他人への飛沫予防には…

7月・8月の定例会予定

告知が遅れましたが7・8月の禅と茶の集いの予定を告知いたします。 両月ともにお休みの週がありますのでご参加の方は,体調ご確認の上,マスク着用でのご出席お待ちしております。 なお坐禅のご興味がおありの方はどなた様も歓迎しますので,お気軽にご参…

【Start a Zazen practice】円覚寺の新しい試みが・・・

今年も7月を迎えましたが,日本というより世界で未曽有の体験となる半年間でありました。 これまで考えもしなかったことが起り,止み,人間の小ささを改めて痛感させられる日々が続いております。 そうした中でも仏教界では円覚寺や臨青僧の皆様の取り組み…

withコロナ時代の新しい「禅と茶の集い」

先週からホームグラウンドの和室で再開された「禅と茶の集い」ですが,コロナ第二波が東京から波及してきている中,これまでの開催方法を見直し,感染対策にも配慮しながら継続可能な「集い方」について協議され,下記のような開催方法となりました。 「禅と…

禅修行の階梯を考える(29)「禅と茶の集い」便り(281)

ついにこの日が!! なんと本日より千葉中央コミュニティの和室,つまり禅と茶の集いがホームに戻ってこられました。 3月8日以来なので3か月半に渡って閉鎖されていた和室が閉鎖解除となり,やっと畳の上で座布団敷いての坐禅がみなで一緒にできました。 …

とても穏やかな観音さま 

野沢龍雲寺さまに参詣させていただいたのは昨日,報告させていただきましたがお土産に頂いた臨済宗妙心寺派の暦を今朝開封し,早速自室に飾らせていただきました。 細川和尚さまはすでに半年過ぎちゃってますけどと謙遜なさっておりましたが,この暦は書画の…

「千と千尋の神隠し」って・・・

早目の夏休みで集中投稿となっております。(^^; 日本人なら大抵の方がご覧になったであろうご存じジブリの傑作「千と千尋の神隠し」 そのテーマソングの「いつも何度でも」が頭の中でメロディがリピートしてます。 ずっと昔に某CMソングなどの短い音律が頭…

紹介「禅入門」禅僧から学ぶ こころ・修行・歴史

監修なので見逃しておりましたが,大ファンである細川和尚さまが淡交社から「禅入門」という大型本を昨年出されておりました。 中を見てビックリ! 淡交ムックということでさすが作法には特にこだわられており,念入りな解説。 例えば粥坐の展鉢や,単布団の…